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不妊・不育ホットラインQ&A「混乱」

Q.9 検査を受けたら、「治療をしないと妊娠しない」と言われました。自分が不妊だなんてすごくショックです。
Q.10 夫が非協力的で、検査に行ってくれません。すぐ機嫌が悪くなって話し合いもできません。
Q.11 基礎体温(BBT)をつけるのが、ストレスになってたまりません。
Q.12 月に一回の排卵日のために全てをかけているのに、夫は協力してくれません。頭にきます。
Q.13 自分は自然な雰囲気でセックスしたいのに、妻は排卵日以外のセックスに興味を持ってくれなくなりました。
Q.14 実母に話してもわかってもらえません。母は私を産んだので、不妊の気持ちはわからないのですよね。
Q.15 「お子さんは?」の一言がとてもいやです。そんなことを気にしている自分が情けなくなります。
Q.16 よく「子どもがいないから○○でしょう」と言われます。何でも子どもがいないことに結びつけられて不愉快です。
Q.17 周りに不妊のことを相談できる人がいないのです。
Q.18 二人目ができません。不妊の人達にも、母親たちのグループでもわかってもらえません。
Q.19 流産してしまいました。せっかくできた命を、自分の体は育むことができなかった、と思うととてもつらいのです。

Q.19 流産してしまいました。せっかくできたいのちを、自分の体は育くむことができなかった、と思うととてもつらいのです。

ずっと待ち望んでいたいのち。それを流産で失うことは、どんなにつらいことかと思います。さしつかえなければ、これまでのことを聞かせてください。

待ち望んでいた妊娠。それなのに流産してしまった…。たとえそれが避けられない事態であったとしても、大変つらい出来事です。 同じような経験をした人たちは、悲しみややり場のない怒り、自分を責める気持ちや後悔の念など、複雑な思いを抱えています。

ましてや不妊治療を続けてきた女性がようやく妊娠した後の流産は、喪失感もより大きいものです。 「せっかく授かったいのちを、自分の体は育くむことができなかった」という思いでいっぱいなのですね。 深い悲しみと無力感が伝わってくるようです。 誕生前とはいえそのいのちは、すでにかけがえのない存在となっていたのでしょう。

こんなときに人はよく「妊娠できたのだから大丈夫。またできるわよ」などと言いますが、「励まし」とはわかっていても、そんなことは言われたくないですね。 心の痛みだけが取り残されていくようで、かえって気持ちが沈んでしまうと思います。 大切な存在を失って傷ついている人が必要としているのは、説明や励ましではなく、痛みを感じる機会をもつことであり、安心して痛みを表現できる場です。 そんな過程を通して私たちは、やがて自分の力で元気を回復していきます。

流産の経験に向き合えるようになったときは、自分の気持ちを思いやって、気のすむまで涙を流していきましょう。 不妊ホットラインは涙も怒りも笑いもすべて許される場です。悲しみが和らいでいくまでお話を聞かせてください。

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