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不妊・不育ホットラインQ&A「迷い」

Q.33 フルタイムで働いています。職場に対し治療していることを話したほうがいいのか悩んでいます。
Q.34 治療のために仕事をやめたのに、子どもができないのでやりきれません。
Q.35 他の人は普通に子どもができるのに、どうして私だけお金と時間をかけて治療しても子どもができないのでしょうか? 不公平だと思います。
Q.36 不妊治療中です。夫は「君のしたいことには協力するよ」と言います。優しいとは思うのですが、私もどうしていいかわからないのです。
Q.37 不妊治療の末、やっとの思いで一人産んだのに、「ひとりっ子じゃかわいそうよ」と二人目を催促されつらいです。
Q.38 女として産まれたからには、子どもを産んでみたいんです。
Q.39 なぜ妊娠できないの? できないなら、できないとわかった方が楽なのに。
Q.40 男性不妊です。「なぜ自分だけがこんなに苦労しなければいけないの?」と時々とても苦しくなります。
Q.41 夫に原因があり、非配偶者間人口授精(AID)で子どもが持てるなら、とも思いますが迷いがあります。
Q.42 習慣流産の原因はないそうですが、二度も流産・掻爬(そうは)をしたので、妊娠が怖くてなりません。こんなに弱くちゃ駄目だと思うのですが…

Q.42 習慣流産の原因はないそうですが、二度も流産・掻爬をしたので妊娠が怖くてなりません。こんなに弱くちゃ駄目だと思うのですが……

次の妊娠が怖いと感じるのは、心が弱いせいではなく、むしろ正常な反応です。もし流産の経験をふりかえることができそうなら、お話を聞かせてください。

初めて妊娠のプラス反応が出たときの喜びと期待。そろそろ出産の準備も考えながら、お子さんの誕生を楽しみにしていたことでしょう。 そんな中でふいに訪れた流産、掻爬という現実。 大きなショックを受けたことと思います。

でもこのときは、「一度くらいはよくあること」と考えて、沈んだ気持ちをなだめていたかもしれませんね。 そして二度目の妊娠。「今度こそは!」と期待していたのに再び流産――。 混乱の中で進んでいく掻爬のための準備、そして手術。体も心もどんなに痛んでいたことかと思います。

大切な何かを失う経験をするとだれもがうつ的になって、将来についても悲観的になりがちです。 妊娠を望みながらも恐怖を感じるのは、流産、掻爬の体験が心の傷となっていて、当時の苦痛が生々しい感覚を伴って胸に迫ってくるからではないでしょうか。 多くの女性が流産は悲しいだけではなく、恐怖でもあったと語っています。 こんなときは「また流産するのでは?」という思いに襲われて、妊娠が怖くなるのも当然ですね。 心が弱いからおびえてしまうのではなく、おびえは危機を避けようとする心の働きであって、それはむしろ正常な反応です。

「流産を思い出すと苦しくなるので、心に蓋をしている」という声もよく聞かれます。 それを必要とする時期もありますが、振り返ることができそうだと思ったときは、妊娠、流産、そして今に至るまでの体験を話してみてください。 流産の怖さも悲しみも体で感じながら語りつくしていくと、やがて不思議なくらい苦痛が和らいで、その出来事は一枚の絵のように過去の一頁としておだやかに納まっていきます。

そして次に妊娠されたときは、らくに楽しく過ごせるように、不安やストレスを軽くするリラックス法を積極的に取り入れていきましょう。不妊ホットラインも利用して私たちと一緒にやっていきませんか。

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