Q.34 治療のために仕事をやめたのに、子どもができないのでやりきれません。
仕事をやめても、子どもができれば報われるのかもしれません。でもその保証がないので、やりきれませんね。
ここまで来るには、きっと葛藤があったことでしょう。
仕事と治療の両立が大変だったのでしょうか?
「仕事のストレスがあるから妊娠できないのでは」と思い、仕事をやめる人もいます。
年齢のことを考え、「治療に集中しておけばよかったと後悔したくなかったから」という話も聞きます。
多くの人は納得しているのだと思いますが、「本当はもっと勤めていたかった」という気持ちが語られることもあり、治療のために仕方なく仕事をやめたという話を聞くととても残念です。
社会の中に産前産後のサポートがあるように、もっと不妊治療への理解やサポートが必要だと思います。
そんな思いで仕事をやめたのにもかかわらず、なかなか妊娠しない状況が続くと、
仕事も失った、子どももできないというやりきれない思いに襲われて、気持ちも身体もとても疲れてしまいますね。
本当に思うようにいかないんだなあとつくづくと感じてしまうこともあるかもしれません。
今はっきりしていることは、あなたが他のことよりも「妊娠を目指す」ということを優先させたのだということです。
その決断には苦しみを伴ったかもしれませんが、その時点では、最善の選択だったと感じます。
妊娠できるかどうかわからないという現実に直面しながら治療を続けていくのは、大変なことだと思います。
期限を切って治療に集中するのも一つの考え方だし、今後、復職するとか新しい仕事を見つけたいと思うことがあるかもしれません。
それも新しい選択です。
その時その時の状況と気持ちを見つめながら、少しずつ進んでいっていただけたらと思います。