Q.41 夫に原因があり、非配偶者間人工授精(AID)で子どもが持てるなら、とも思いますが迷いがあります。
迷って当然だと思います。自分たちなりの選択をするために、あらゆる方向から考えてみることも大切ですね。
「夫との間に子どもがもてない」その事実に直面された時のショックはとても大きかったと思います。
もしよろしければその思いを聞かせてください。夫に気を遣う、話せなかった気持ちもあったと思います。
そして、現在は非配偶者間人工授精(AID)を受けようかどうしようか迷われているのですね。
受けなければ妊娠できない…という現実。お二人の悩みと、同時にとてもお子さんを欲しいのだという気持ちが伝わってきます。難しい決断をされようとしているのですね。
お二人でどんなことを話し合われていますか? 夫は正直に向き合っていると感じられますか? 子どものいない夫婦二人の人生を考えたことはあるでしょうか?
納得のいく決断をするためには、不安やリスクについて時間をかけて冷静に考えることが必要になります。具体的に想像しながら、お二人でじっくりと話し合うことが大切です。
親や周囲の人に話すのか、生まれた子どもに真実を告げるのか、子どもが父親に似ていないと言った時にどうするか、将来もし離婚したら、遺伝的病気になったら…等
考えておかなければならないことはたくさんあります。同時にカウンセリングを活用することもお勧めします。
最近では「AID児の『出自を知る権利』が守られなければならい」とする考えが世界的な傾向として広がっています。
AIDで生まれた子どもたちも声を挙げ始めました。
親の会や子どもの会などが、不定期ですが勉強会などを開いているようです。そのような情報提供の場を利用し、体験者の声を聞くことで何か感じるものがあると思います。ぜひ参考にしてください。
非配偶者間人工授精(AID)に関する団体
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DI研究会
http://www.hc.keio.ac.jp/aid/ -
非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ(DI Offspring Group)
メール:DOGoffice@hotmail.co.jp -
男性不妊のページ すまいる(親の会事務局)
http://www.h4.dion.ne.jp/~d-funin/index.html