Q.38 女として生まれたからには、子どもを産んでみたいんです。
「子どもを産むから女なのでは?」「産めないかもしれない…」と思うと、切実なまでにどうしても産みたくなってしまいますよね。
子どもができないという現実にぶちあたってしまうと、女性と男性のちがいは子どもを産めることではないのか、私は女としての存在価値があるのか、と考えこんでしまいます。
ある女性は、「春になると木にも花が咲いて実がつくのに、私には実がならない」と表現していました。
元々そんなに子どもが欲しいと思ったことがない人でも、急に血のつながりや命の連鎖のように、いつもあまり感じていない部分にまで考えが広がってしまい、深く悩んでしまうこともあるのです。
「産んでみたい」その言葉に理屈じゃない思いを感じます。
その思いを具体的にイメージしてみたことはありますか? たとえば、「出産してみたい」「自分の体内で別の命が宿る神秘を体験してみたい」「自分と夫の両方の遺伝子を持つ子どもを見てみたい」
「子育てしてみたい」など、いろいろな思いがあるでしょう。
イメージしてみることで、自分が本当に求めていたものに気づくこともありますし、気づきから産むことへのこだわりが解けることもあります。
しかし、そうはいってもその願いがかなわないとグルグルといろいろな思いが巡ってしまいますね。
「私はどうして子どもを産みたいのだろう?」この問いには、実はさまざまな答えがあるのです。
考えていくうちに母性や自分の家族観について考えが及ぶこともあるでしょう。
このような、コレだ!というような答えが出ないことを、私たちは大切にして一緒に考えたいと思っています。