出産した後の女性がすぐに妊娠してしまう理由
出産直後の思わぬ妊娠の理由は、生まれたばかりの赤ちゃんの世話に手がかかり避妊まで気が回らないのと、授乳中は妊娠しないと言う誤解があるからだろう。
授乳中、人によっては９ケ月～１年半ほど月経がないが、月経がなくても排卵することがあり、産後、月経のないまま次の子を妊娠するというケースもある。年子で子どもを計画していないのなら、産後すぐから避妊は必要だ。次の子供を産むのか産まないのか、産むなら何年後に産むのか、今後の家族計画と共に、パートナーと避妊法について話しあう機会をもつことをすすめたい。
とりあえず今は妊娠したくない場合、一番効果的な避妊法は？
数年間は子育てに専念したい、今は妊娠したくないという場合の避妊方法としては、傷や膣の乾燥から守ってくれるコンドームも適しているが、確実な避妊ならやっぱりピルが最適だろう。年単位で確実な避妊を考えるなら子宮内避妊具(IUD)がすすめられる。この場合、産婦人科で診察を受けたうえで装着してもらい、1年に1度異常をチェックすることになる。 特に出産後まもない時期は、月経周期もばらばらなので、基礎体温法、オギノ式などは意味がないことを忘れないでほしい。
もう子供は産まないのなら不妊手術も選択肢
日本人には抵抗があるようだが、不妊手術は避妊効果も高く、本当の意味で「妊娠」から開放されるものだ。もう子どもを産むつもりがないのなら、検討の余地はある。
現在、実施される不妊手術は卵管結禁術と言われるもので、更年期障害が早まるなどの後遺症や副作用はまったくない。ただし人間には再生能力があり、不妊手術を受けても200人に1人ぐらいの確率で妊娠する場合があるから100％ではないことを知っておいてほしい。