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思春期のあなたへ

何のためにセックスをするのか?

思春期のあなたへ

妊娠してクリニックを訪れる女の子の様子をみていると、やるせなくなるときがある。それは「セックスしたかったのか?」と聞くと「別に…。でも拒絶して嫌われたらいやだし」などという答えが返ってくることがあるからだ。 セックスというのは子供をつくるためだけの行為じゃない。すてきなコミュニケーションの手段、明日への活力であってほしい。愛し合う二人が対等な関係で過ごすことができるこの時を、嫌われたくないからなんていう理由で過ごしてほしくないと僕は思う。

女性が主導権を握れる避妊法を選択しよう。

同じように避妊に対しても二人で相談し、納得して実行してほしい。妊娠という事実は、結局女の子が引き受けなければならないのだ。産めばなんとかなるなんて思わないで、いつ産むか産まないかを決定するのは女性であるべき。だから避妊を男性任せにせず、望まない妊娠を確実に避けてほしい。 女性が主導権を握って避妊できるのはピル。最も確実で誤りなく飲めばほぼ100%の避妊効果がある。また月経不順や月経痛にも効果があり、毎日の学校生活も快適に過ごせると思う。

不確実な避妊法に頼らないでほしい。

あえて僕は「コンドームは避妊法ではない」と叫びたい。避妊効果は正しく使わないと意味がない。正しくというのは難しいことなんだ。ただしコンドームは唯一の性感染症予防の手段だから、使用することは重要だ。
基礎体温法オギノ式などの避妊法はコンドームよりも不確実。しないよりはマシ、程度だと言うことを覚えておいてほしい。

最終手段として緊急避妊法もある。

もし、万が一レイプに遭ったり、妊娠したかもしれないと思うようなセックスをした場合やコンドームが破けたり外れたりした場合、緊急避妊法という方法もあるので、産婦人科医に相談して欲しい。ただし、絶対に連用は避けること。性感染症予防としてコンドーム、望まない妊娠をしないためにはピルを正しく使おう。 すべての女性には、自分自身の体のこと、人生のこと、冷静に見つめる分別を持ってほしい。

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