Q.18 二人目ができません。不妊の人達にも、母親たちのグループでもわかってもらえません。
二人目不妊の悩みの一つは、居場所がないと感じることと言えます。周囲の人たちにわかってもらえず、疎外感を感じているのですね。
二人目不妊という立場はとても複雑です。
心理的にはひとりも子どもがいない状態と同じようになっていくものですが、
不妊のグループに入ると「ひとりいるのにぜいたく」という雰囲気を感じたり、母親のグループでは「ひとりではかわいそう」などと言われたりして、どこにも居場所がない、
誰にもわかってもらえないという孤独な状況に陥ってしまうことがあります。
母親グループでは、二人目三人目の話題が出たり、周りに妊婦が増えていったり、実際に生まれた赤ちゃんを目にする機会も多くなります。
こんなときは妊娠できない痛みをいっそう感じるものですよね。
それでもその場に参加しているのは、「子どもに友だちを作ってあげたい」「子どもが喜ぶなら」という母親としての願いや思いがあってのことなのでしょう。
中には「どうしてうちには赤ちゃんがいないの?」「赤ちゃんが欲しい」という子どもの願いを叶えてやれない自分を責め、落ち込んでしまうという人もいました。
不妊治療に専念するあまり、目の前にいる子どもよりも、生まれるかどうかわからない次の子のことばかりを考えてしまうという声や、
妊娠しないイライラを子どもにぶつけてしまうという声も聞かれます。
ストレスにさらされ続けている女性の苦しさと、目を向けてもらえない子どもの気持ちも思いやられて、とてもせつなくなります。
どんなつらさも小さなことと思わずに、これからもお話を聞かせてください。
いま目の前にいるお子さんは、何かを感じ、考えて、日々成長していることでしょう。
話すことでストレスを軽くして、まずは三人の生活を大事にしていけたらいいですね。そのうえで次のお子さんのことも考えていただければと思います。