Q.21 治療方針が合わないので転院を考えています。転院してもいいのでしょうか?
もちろん、転院してもいいのです。
病院選びや転院も、治療内容の選択と同じで、ご自分で主体的に決めていいのです。
ただ、「治療方針が合わない」というのがどういうことだったのか一度整理してみませんか。
たとえば、主治医が先を急ぎすぎる、逆に、なかなか先に進まない…等々、どういう点が合わないと感じたのか、
また、そのことについて自分の考えや気持ちを主治医に伝えることができていたか、ちょっと振り返ってみましょう。
主治医との相性が合わず、十分に話し合うこともできない、ということであれば、無理に通院を続ける必要はありません。
でも、もしそうでなければ、一度主治医と率直に話し合ってみてはいかがでしょうか。
パートナーに同席してもらうのもいいですね。転院を決めるのはそのあとでも遅くはありません。
次の病院を選ぶに当たっては、まずセカンドオピニオン(*)を求める意味で他の病院を受診してみて、以前の病院も含めいくつか比較して、それから決めるということでも構わないと思います。
自分が安心して納得できる治療を受けたいですよね。
転院を決めたら、紹介状や検査データなどを用意してもらって転院するのが望ましいとは思いますが、
それがなくても、これまでの経過を自分で説明できれば大丈夫でしょう。
治療を受けていく過程で何度か転院することはあるものです。
ノートを一冊用意しておいて、受けた検査や治療内容、その結果をそのつど書き込んでおくことをおすすめします。
病院によって、また転院までの期間によっては、検査などが重複するのを避けられる場合もありますし、なにより自分の治療について考えていくヒントにもなりますよ。
(*)セカンドオピニオン…主治医の考えだけで検査治療などを受けるのではなく、他の医師にも意見を聞くこと。