Q.23 子どもの写真入りの年賀状がいやです、赤ちゃんが出てくるオムツなどのCMがいやです。
欲しくても手に入らないものを目の前に見せられたとき、誰しも「見たくない」と思うでしょう。自分の感情を、そのまま認めてあげてください。
とてもストレートな表現で正直な気持ちを伝えてくれたと思います。
妊婦さんを見るのがつらいという人や、車に貼る「赤ちゃんが乗っています」シールがいやという人もいます。
「子どもができなくても何とか自分のバランスをとりながらがんばっている中で、不意にテレビから赤ちゃんの映像が目に飛び込んできて、ドキッとすることがある」と話をした人もいました。
確かに社会には赤ちゃんを連想させるものがたくさんあふれていますね。
不妊友だちだった人から、赤ちゃんの写真入りの年賀状が送られてきてショックを受けた人もいました。
友だちの気持ちはわかるけれど、それはして欲しくなかったという想いが残ります。
お話をききながら、今どれほど苦しんでおられるのかを感じます。
いやという気持ちの中には、当たり前に子どもを持つ人が多い中での取り残された感じや、大多数の人に圧倒され、自分が少数派であることを突きつけられる疎外感や無力感があるのではないでしょうか。
社会の中ではそのような気持ちを表現することはなかなかできないかもしれませんが、自分の中ではどのような気持ちを持ってもいいのです。どうぞ自分を責めないでくださいね。
「不妊の真っ只中にいる時には赤ちゃんを見るのがつらかったけれど、治療もやめ、だいぶ経ってからは、赤ちゃんが可愛いと思えるようになった」と言う人もいます。
そのような気持ちはずっと続くとは限らないし、変わっていくこともあると思います。
今は、自分の気持ちをそのまま認め、「ああ、私は今、○○を見るのがキツいんだね。」と自分に声をかけてあげてください。