Q.25 治療していますが、なかなか妊娠しません。期待と落胆のくり返しがつらいです。
少し時間がかかっても、必ず妊娠できる保証があれば、待つことができますよね。妊娠できるかどうかがわからないのがつらいですね。
どのくらいの期間治療しているのでしょうか、「今度こそは!」とがんばって通院してきたのですね。
毎月排卵日を見据えて通院や服薬を続け、(治療の内容はさまざまですが)タイミングをとって高温期を過ごす。
基礎体温計を見ながら、「今日も高温だ」とほっとしたり、月経が始まりそうな身体の気配に「ああ、だめか…」と気持ちが沈んでいったりと、一喜一憂してしまいますね。
治療をしていると、妊娠までの経過がだいたいわかってくるので、「今頃受精しているのかしら」「着床したかしら」と、神経は常にお腹に集中してしまいます。
「期待しすぎると、だめだった時の落ち込みが大きいので期待しすぎないようにしている」という声も聞かれるのですが、妊娠できるかどうかが一番大事なテーマなのですから、期待してしまうのが自然だと思います。
それだけに、高温期が終わり月経が始まると、どーんと落ち込んでしまうのですよね。
そのような状態がくり返されることを、「毎月の小さな流産」と表現した人もいます。
実際の赤ちゃんを亡くしたわけではありませんが、このような喪失感は自分で感じているよりも大きいと言えるでしょう。
不妊・不育ホットラインでは、「今日から月経が始まっちゃったんです…」と泣きながら話し始める人もいます。
そんな時、私たちはとにかく、思い通りにいかない苦しさ、悲しさを充分話してもらえるように心がけています。
状況を変えることはできないけれど、誰かに受けとめてもらえたということで、気持ちが少しだけ軽くなるかもしれません。
また、もしどうしても疲れたと感じるのならば、治療を少し休むことも一つの方法として考えてみてもいいのですよ。