Q.31 期待していた初めての体外受精が失敗して、大きなショックを受けています。
体外受精は「最後の手段」というイメージが強いので、期待も一層大きくなるし、その分うまくいかなかった時のショックも並大抵ではありませんね。
期待と不安を抱えながら、思い切って初めての体外受精に挑戦したのですね。
不妊治療はだんだんにステップアップしていくことが多く、治療が進むごとに「今度こそ!」と期待がふくらんでいくものです。
特に体外受精は、「最後の手段」というイメージが強いので、期待も一層大きくなるし、その分うまくいかなかった時のショックも並大抵ではありません。
かかった時間・費用・労力などが報われなかった喪失感、「最後の手段」でも妊娠できないという絶望感、この先どうなるのかという強い不安、行き場のない怒り…さまざまな気持ちでいっぱいになってしまうでしょう。
あれこれ原因を探して自分を責めたり、これまでのことを後悔したり、周りに当たってしまったりするかもしれません。
ひどく混乱するのは当然のことです。
そんな気持ちをひとりぼっちで抱え込んでしまうのはとてもつらいことですね。
ひとりで抱え込まなくていいのです。
今のそのままの気持ちを吐き出すことでショックがやわらぐこともあります。
当事者の電話相談やカウンセリングがお役に立てることもあるでしょう。
自助グループなどで、同じ経験をした仲間と共感しあえることで心が癒されるかもしれません。
誰かに気持ちを受け止めてもらえた、と思えるだけで楽になることがあるものです。