Q.20 | 大きな病院なので毎回医師が替わります。医師によって意見が違うので戸惑います。 |
Q.21 | 治療方針が合わないので転院を考えています。転院してもいいのでしょうか? |
Q.22 | ついインターネットでいろいろ調べてしまいます。情報が多すぎて何を信じたらいいのかわからなくなります。 |
Q.23 | 子どもの写真入りの年賀状がいやです。赤ちゃんが出てくるオムツなどのCMがいやです。 |
Q.24 | 人から「大丈夫、必ずできるわよ」などと言われますが、「何の根拠もないのに無責任な」と腹立たしくなります。 |
Q.25 | 治療していますが、なかなか妊娠しません。期待と落胆のくり返しがつらいです。 |
Q.26 | 同じように治療している友だちが欲しいのです。でもどちらかが先に妊娠したらと考えると、どうしていいかわかりません。 |
Q.27 | 医師に「子どもが欲しいのに我慢が足りない」と言われ、とても傷つきました。 |
Q.28 | 男性不妊で治療していますが、夫に「つらい」と言えず、治療の話もできなくなりました。 |
Q.29 | 体外受精の費用が高すぎて治療したくてもできません。お金があって何でもできる人がうらやましいです。 |
Q.30 | 体外受精をすすめられましたが、自然じゃない感じがして抵抗があります。でも妊娠するためには受けた方がいいのでしょうか? |
Q.31 | 期待していた初めての体外受精が失敗して、大きなショックを受けています。 |
Q.32 | 医師から「次は体外受精か腹腔鏡のどちらかを」と言われました。詳しい説明がありましたが、迷うばかりで選択できません。 |
Q.32 医師から「次は体外受精か腹腔鏡のどちらかを」と言われました。詳しい説明がありましたが、迷うばかりで選択できません。
医療上のメリット・デメリットを踏まえて、「私自身にとってのメリット・デメリットとは?」と考えてみましょう。気持ちが整理されてくると思います。
体外受精の生産分娩率や、体外受精と腹腔鏡検査の利点やリスクなどを把握していても、二者択一となるとなかなか決められない。
一方を選ぼうとすると、それにストップをかけるような考えが出てきて、他方を選ぼうとするとまたストップがかかる。
そうやって考えが堂々めぐりをしてしまうのですね。
選択には医学的な面だけではなく、その背景には個人の生活があり、一人ひとり異なる感性や考え方が複雑にかかわっているからです。
こんなときは、どんな不安や気がかりでも、ささいなこと、つまらないことと思わずに、大切に受けとめてみてください。
そして「私自身にとって体外受精を受けるメリット・デメリットは何だろう?」と考えてみましょう。
箇条書きにしてみると、より整理されてくると思います。
デメリットの部分には、不安に感じていること、気になっていることも書いてみてください。
同じように腹腔鏡検査についても書き出してみましょう。
このページ下部に記載したリストは、同じ選択に迷った人たちからよく聞かれるメリット・デメリットの例です。
このように「自分にとってのメリット・デメリット」がたくさん出てくると思います。
次に、「このうち私が最も優先したいことは何か、最も避けたいことはどれか」と考えてみてください。
それがはっきりしてくると、自分の選択が見えてくると思います。
ある人は自然妊娠を強く望んでいた自分に気づいて腹腔鏡検査を選択し、ある人は妊娠につながる可能性を優先させて、体外受精を選びました。
それでもわからない場合は、自分のからだに尋ねてみましょう。
目を軽く閉じてゆっくりと腹式呼吸をしてリラックスします。
そして静かにこう声をかけてみてください。
「次は体外受精を受けるよ」と。すると喉、胸、お腹のあたりはどんな感じになりますか?
次に「腹腔鏡検査を受けるよ」と声をかけるとどうでしょう?
選びたくない、抵抗が大きいという場合は、からだになんらかの苦しい感じが出てきて、抵抗が少ない場合は無反応か、おだやかな感じがあることに気づかれると思います。
■体外受精のメリット
- 妊娠の可能性は高いと言われているので、体外受精は「近道」かもしれない。妊娠できたら、期待と落胆をくりかえしてきた日々から早く解放される。
- 体外受精なら、病床の父に早く孫の顔を見せてあげられるかもしれない。
- 腹腔鏡検査よりも採卵の方が体の負担が少ないし、長い間会社を休まなくても済む。
■体外受精のデメリット
- 精子、卵子を体内から採り出して、受精も病院に託すしかないことは悲しい。気持ちがついていけない。
- 自然妊娠で障害のある子が生まれたら、「天から授かったもの」と受けとめて、一生懸命育てていくと思う。でも、体外受精の結果そうなったら、受け入れられるだろうか、子どもに対して罪悪感を抱えてしまうのではないか、と不安。
- 多額の医療費がかかる。
■腹腔鏡検査のメリット
- 長い間なぜ妊娠しないのか、わからないことが苦痛だった。検査で原因がわかれば、ひとつの納得が得られるかもしれない。
- 卵管采の癒着などが見つかって治療できたら、自然妊娠への道が開けるかもしれない。
- 体外受精よりもお金がかからない。
■腹腔鏡検査のデメリット
- 腹腔鏡をしても、それが直接、妊娠にはつながらない。
- 検査入院のために休暇を取らなければならない。たびたび会社を休んできたので、これ以上休むのは気が引ける。
- 体外受精よりも体の負担が大きいし、医療事故の可能性がないとも言えない。