Q.29 体外受精の費用が高すぎて治療したくてもできません。お金があって何でもできる人がうらやましいです。
各自治体で助成金制度があります。
お金をかけなくても妊娠できる人がほとんどの中で、お金のかかる不妊治療をしなければならない、
さらには、経済力の差で治療の内容に差が出てきたり、お金のために治療をあきらめなくてはいけないとしたら、不公平だと感じるのはやむを得ないことですね。
体外受精・顕微授精は、一度に何十万円ものお金がかかるので、決断するにも勇気がいることだと思いますし、受け続ければとても負担が大きくなる治療です。
お金さえあれば、妊娠のチャンスがあったかもしれないのに、チャンスを奪われている、悔しい、理不尽だと感じてしまいますね。
一方では、本当に体外受精しか方法がないのか、という点も考えていただきたいと思います。
医師が「体外受精をしましょう」と言うからそれにしたがっているだけ、ということはありませんか?
不妊原因の有無、男性の精子の状況や今までの治療歴、年齢など、治療を選ぶときに影響するものはありますが、体外受精以外の選択肢があるのかどうかをよく主治医と相談してみることをおすすめします。
また、体外受精の治療費は病院によっても差があるので、個々の病院に金額を確認してもよいのです。
厚生労働省では、不妊に悩む夫婦への支援のひとつとして、特定不妊治療費に対する助成金制度(体外受精・顕微授精に対する助成)を実施しています。
東京都の場合は、前年の夫婦合算所得額が730万円未満の夫婦に対して1年度あたり1回10万円、2回を限度に、通算5年支給(平成19年7月現在)です。
各都道府県によって内容が違いますので、詳しくは各都道府県にお問い合わせ下さい。