Q.22 ついインターネットでいろいろ調べてしまいます。情報が多すぎて何を信じたらいいのかわからなくなります。
インターネットは本当に便利なツールですが、中には真偽のわからない情報があるのも事実です。
相談したいと思っても、不妊治療のことを知らない人には相談しにくいものですね。
「やれるだけのことはやりたい」「もっと違う方法があるのでは?」「この方法で良いのか?」と思って調べているうちに、情報の海でアップアップしている状態なのでしょう。
不妊治療などの知識を得ることは、今後の治療にとって大変役に立つと思います。
しかし、インターネットの情報は便利な反面、真偽や出所のわからない情報もあり、玉石混交なのです。
不妊治療を行う医療機関が、妊娠率等をホームページ上で発表しているものもよく見かけるようになりましたが、それぞれのデータの抽出方法が違うので、数字をそのまま比べると誤解してしまうことにもなります。
たとえば、妊娠率と出産率は違います。妊娠率は「妊娠反応があった時点の確率」であって、出産した人の確率ではありません。その後に流産することもあるからです。
最近では、出産は扱わない不妊治療専門の医療機関も増え、出産まで至ったかどうかのデータが集まりにくいのも現実です。
不妊原因・治療は、まだわからないことも多いのです。
たとえば、ひとつの症状に対して必ずこれ、という治療法が確立されていない場合もあり、他の人とは違う治療になることもあるのです。
また、たとえ治療法が同じであっても、体には個人差があるので、使う薬や量が他の人と変わってしまうこともあります。
主治医に質問しづらいのかもしれませんが、自分が受けている治療に関しては、やはり主治医と相談していただきたいと思います。
情報はあくまで情報であって、実際の治療は、医師や医療者と共に病院の中ですすめられていきます。
「ネットで得た情報が適切な治療法なのか」「自分にとって効果があるのか」をよく話し合ってください。そしてそれについて知る権利、治療の決定権はあなたにあります。